2025/03/21
21日の市場は日経平均が続落。終値は前営業日比74円安の3万7677円だった。日本の休み期間中の米国株がトータルでプラスとなったことで前場は200円を超える上げを演じた。一方、後場からは週末を控えた手じまい売りに押されて軟調展開へ。取引終盤にはマイナス圏へと落ちてしまった。時間外取引の米株先物の下げが少し響いた様子。ただ、上場全銘柄で算出するトピックスの堅調ぶりが示すように期末の配当取りの買いは旺盛のようだ。昨日の米国市場はトランプ関税政策の不透明感からダウ平均は小反落した。トランプ氏が19日に「関税強化はFRBが利下げするよりはるかに良いだろう」とメッセージを発し、4月2日から正式に相互関税や強化関税を導入することも決定した。ダウ平均はこの日発表された経済指標が良好だったことでプラス圏で推移する場面もあったがこの発言で最終的には若干の値下がりとなった。FOMCでは事前予想通りの利下げ見送りで市場の材料とはならなかった。
さて、東京市場は週末らしく様子見相場となって日経平均はマイナスへ。日経平均は25日移動平均線(3万7909円)や心理的な節目でもある3万8000円辺りを意識して伸び悩んでいる。ただ、目先の悪材料は消化しており目立った売り物も出ていない。トピックスの動きを見る限りボックス上限を上抜けしそうな雰囲気で、新年度以降にも多少の期待は持てそうな状態だ。