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2025/04/04

 4日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比955円安の3万3780円で昨年8月5日(3万1458円)以来の安値となった。まさにトランプショックということでこの日も改めて想定外の高関税を嫌気売りする展開に。報復関税や心理萎縮など米景気自身への悪影響が懸念され世界的な景気減速を織り込まざるを得ない状況だ。この関税は多少のディールの対象にはなるだろうが、トランプ氏自身が信念を持って課しているだけにしばらくは引っ込めることはなさそうだ。

 昨日の米国市場はトランプ関税ショックによってダウ平均は大幅反落した。同大統領が発動した相互関税が事前予想以上に厳しい内容となったことを受けて全面安商状となってしまった。下げ幅は一時1700ドルを超えるなど新型コロナウィルスのあった2020年6月以来の規模に。例を見ない規模の高関税に米景気後退懸念が出てしまいしばらくは波乱の動きとなりそうだ。米長期金利は急低下しドルもほぼ全面安の商状となっている。

 さて、東京市場は新年度早々のトランプ関税攻撃によって波乱の展開を強いられている。日本のみならず世界的な景気への悪影響が読み切れずリスクオフは仕方のないところであろう。米国に頼らない新たな枠組みが必要とされている。一方、日経平均はチャート面で昨年8月の安値に近づいており、短期的には本日の投げ売りに近い大出来高と長い下ヒゲで下値が見えてきた感もある。