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2025/04/07

 週明けの市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前週末比2644円安の3万1136円で昨年8月の安値を下回ってしまった。トランプ関税とそれに伴う米国株急落を受けて日経平均はこの日も大きく値を崩す展開。一時は3万1000円台をも下回るなどザラバで3000円近い下げを演じてしまった。さすがに連日の株安で売られ過ぎ感も出てきたが、今晩の米国株を見極めたいとして積極的な買いはあまり入らなかった。

 前週末の米国市場はトランプ関税ショックを受けてダウ平均は大幅続落した。2000ドルを超える下げ幅で昨年5月以来10カ月ぶりの安値をつけている。強烈なトランプ関税に対抗して中国も同率の関税を米国に課すと発表したことが世界的な貿易戦争と景気後退懸念を呼んだ模様。FRB議長が講演で、想定を上回る高関税は高インフレと成長鈍化につながる可能性を示唆したことも影響した。この日発表された雇用統計の内容は良かったものの市場の反応は乏しかった。

 さて、東京市場は日本や米国、ひいては世界のリセッションを半分くらい織り込むような荒れた展開となった。実際にはこれからの米国との各国の個別交渉で関税率は引き下げられる見通しだが、トランプ氏の強硬な姿勢を見ると完全に元に戻る可能性はほぼなさそうだ。日経平均はそうしたことを先取りして本日は下げており、目先は本日の安値(3万792円)から3万円までが下値となりそうだ。