2025/04/10
10日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比2894円高の3万4609円だった。トランプ関税の一時停止と急反発した米国株の動きを受けて日経平均は今年一番の上げ幅へ。売り方の強烈な買い戻しも入り7日の安値(3万792円)がこれで底値となったことを確認できた。行き過ぎたリスクオフの巻き戻しは為替市場にも表れており、円相場は1ドル=148円台を一時示現している。今後は各市場とも適正水準を探るレンジの動きに変わって行くだろう。昨日の米国市場は米国の相互関税が一時停止されることを好感してダウ平均は5日ぶりに大幅反発。上げ幅は5年ぶりに過去最大幅を更新した。トランプ大統領がSNSで急遽上乗せ関税を90日間停止すると発表しショートカバーが一斉に入ってきた。大規模関税によるインフレ懸念も後退し上昇していた長期金利も低下。リスクオフの動きが一巡している。ただ、一律10%の関税は残っており下げ分全てを埋めるのは難しい状況。ころころ変わる政策への不信感も根強いままだ。
さて、東京市場は二転三転するトランプ政策に翻弄され本日は上へ大きく跳ねている。今は底打ち確認でどこまで戻せるかが焦点だが、とりあえず先月の直近高値からの半値戻し(3万4506円)はクリア。もうひとつ外部環境が好転すれば2/3戻しの3万5744円)から3万6000円まではテクニカル的に行けそうだ。ただ、元のレンジ(3月の往来ゾーン)への復帰はしばらく難しい。