2025/04/11
11日の市場は日経平均が反落。終値は前日比1023円安の3万3585円だった。米中貿易戦争拡大や米株安に押されてこの日はさっそく反落する1日に。米国で長期金利が一時急伸するなど不安な面が表れていることもリスクオフを促している。ただ、売り物の多くは7日中に出ておりここの安値を下回るほどの売り圧力は目先出てきそうにない。一方、円相場が1ドル=143円台へと上昇。米国不安(売り)が為替にも表れておりしばらくは下値波乱の動きを強いられそうだ。昨日の米国市場は米中貿易摩擦の激化懸念からダウ平均は大幅反落した。取引時間中は2100ドルも下げる場面まであった。米国による対中国への関税が当初報道されていた125%から145%に増額修正されたことが嫌気されて早くも反落へ。報復は許さないというトランプ氏の姿勢に中国も頑な反応を示しており、世界2大国の貿易戦争によって景気後退に陥る懸念が再燃している。ただ、米国は債券市場というアキレス腱を抱えておりどこかで妥協せざるを得ない事情も透ける。
さて、東京市場は引き続きトランプの独断政治に振り回される展開。中国の強硬な対応も元は米国が引き金となっており全てはトランプ個人から発せられている。マーケットは時間とともに悪材料は織り込んでいるが、元の自由・民主主義の米国や米国景気が戻ってくることはなさそうなので、そうしたプレミアムの剥がれた価格形成となってこよう。当面は戻り売りが有効かもしれない。