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2025/04/17

 17日の市場は日経平均が反発。終値は前日比457円高の3万4377円だった。前日の米国株は半導体株中心に下落したが日本株は前日にある程度織り込んでおり、むしろ日米関税交渉に関しトランプ大統領がSNSで進展があったと発信したことが評価された。その後の閣僚交渉で大きな波乱は見られなかったことから日経平均は400円超の上昇へ。態度がころころ変わるトランプ政権だけに今後も波乱はあろうが、今日のところは想定内の交渉だった感があり市場も安堵している。

 昨日の米国市場は半導体関連株の下げが響きダウ平均は続落した。中国向けAI半導体が米政府により輸出規制となったエヌビディアが大きく下落。オランダの半導体製造装置大手ASMLの決算下振れもあり同業種が主導する形で全体も売られてしまった。また、FRB議長がこの日の講演で利下げに慎重な姿勢を示したこともややネガティブに働いている。一方、3月の小売売上高が事前予想を上回ったことは一定の下支え要因となっている。

 さて、東京市場は外部からの悪材料にかなり慣れてきており実需売りはほとんどこの水準では出て来なくなっている。トランプ発言で先物が忙しく反応するがそれも長続きはしなくなってきた。これ以上のマイナス材料がなければ日経平均はもう少し戻せる強さを感じさせる。予断は許さないが日米関税交渉である程度の落としどころが見えてきたら相場も上がりやすくなってこよう。