2025/04/21
週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比450円安の3万4279円だった。前週末の欧米市場はイースター(復活祭)のため休場だった。外部からの材料は乏しかったが、トランプ関税乱発による米国資産放れの一環からドルが売られる流れが続き円相場が1ドル=140円台まで上昇。この円高を嫌気して日経平均はマイナスのスタートとなった。もともと先週末までの2日間はトータルで800円以上上げており目先筋の手じまいが出やすい状況。日米の財務相が米国日付の24日にも会談する方向と伝わりさらに円高圧力が高まった格好だ。外国人の先物売りもあって後場寄り直後に日経平均は500円超の下げ場面も。ただ、円相場が140円を突破せずに反転したことで日経平均先物にも買い戻しが入り下げ幅を縮めている。チャート面ではここ1〜2週間の戻り限界が3万4000円台後半にできつつあり戻り第一波はこの辺りで一巡しそうな気配がある。実需売りはかなり出尽くしているので下値はそう深くはなさそうだが、トランプ発言次第では3万3500円程度まで振れる場面はあるかもしれない。しかし、そこはリバウンド狙いの買い場となるだろう。一方、4月相場の戻りは行っても上値25日移動平均線までで、その後は3月決算発表の本格化を待って一定のレンジ相場を形成する展開が予想される。今期は円高と貿易収支の減少で上場企業全体の減益は避けられそうにない。