2025/04/23
23日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比648円高の3万4868円で、今月2日以来の水準まで回復してきた。前日の米国株の急騰を受けて取引開始早々に3万5000円台を回復(921円高)するなど再び勢いを取り戻している。懸念されていた米中貿易戦争が緩むことや交渉次第で関税が下がるとの認識が広まった。一方、為替問題の日米協議が週末までに始まるため買い一巡後はやや様子見に。結果次第ではさらなる株価上振れも期待できよう。昨日の米国市場は米中貿易戦争の緩和期待からダウ平均は5日ぶりに大幅反発した。この日は米財務長官が「現在の高関税はお互いに持続不能で今後は交渉で緩和される」と発言したことが好感された。また、トランプ氏がいつもの朝令暮改のごとくFRB議長解任を撤回したことも買い戻しを誘ったようだ。トランプ氏は最近、マーケットの動きや中国の強硬姿勢に負けるパターンが増えており、市場は同氏の悪手に限界があることを見極めながら下値を固めて行く段階に入っている。
さて、東京市場は米株高、円安という外部支援によって大きく反発。日経平均、トピックスともに主要指数が上値25日移動平均線へと一時達している。市場には改めてトランプ関税を売り過ぎたことが浸透しもう一段上の水準へレンジを切り上げる動きが表れている。一方的なトランプ関税は徐々に過去のものとなりつつあり、現状は各国とのディールによる相場形成という第二段階に入ってきている。