2025/04/24
24日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比170円高の3万5039円で終値でも3万5000円台へ乗せてきた。前日の米国株が米中貿易戦争緩和期待で続伸。この流れに乗って日経平均も開始早々に400円を超える上げ幅を示現した。その後は日米の為替に関する協議を控え利食い売りで少し伸び悩んだ。一方、日経平均は25日移動平均線をクリアしこれで4月7日の底打ちがより明確に。トランプ次第だが心理的節目である3万6000円までは視野に捉えたといえよう。昨日の米国市場は米中貿易戦争の緩和期待やトランプ大統領がFRB議長の解任を否定したことが材料となってダウ平均は続伸した。ダウ平均の上げ幅は一時1100ドルに達する場面もあり、トランプ関税による急落相場はひとまず一巡し底が入った格好となっている。トランプ氏は中国との通商交渉を積極的に呼びかける姿勢に転じており、債券や株式市場の混乱と同様に「中国」と「市場」に勝てない姿が見え始めている。最悪期から米国も徐々に脱することとなりそうだ。
さて、東京市場は外部環境の一段の改善から本日も戻りを試す展開。米財務長官の「米中の高関税は持続不能」や「日本との通商協議に為替は絡めない」などの穏当な発言が好感されている。思い付きによるトランプ暴言が出なければ米国市場も底打ちから一定の水準まで大きく戻す流れとなりそうだ。特に中国との通商交渉が始まればマーケットはそれだけで好感して上げてくるかもしれない。