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2025/04/25

 25日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比666円高の3万5705円で先月28日以来の水準まで戻してきた。米中貿易戦争で仕掛けた側の米国が折れる形が見え始め今後の関税引き下げ期待が広がった。また、一部のFRB理事が利下げに前向きな発言をしたことも円安を呼んで追い風に。さらに中国が一部の商品で対米輸入関税を引き下げるとしたことも後場からの一段高につながった。日経平均の上げ幅は一時800円に迫るなど逆トランプ関税相場を示現している。

 昨日の米国市場はトランプ大統領が中国への関税を大幅に引き下げる可能性を示したことでダウ平均は3日続伸した。毎日めまぐるしく発言が変わるため市場は半信半疑で織り込まざるを得ないが、トランプ氏が中国との貿易交渉を進めたくて焦っている印象が出たことが株高につながったようだ。中国からの輸入が止まって困る自国大手企業の陳情もかなりあった模様。この日は半導体・ハイテク株の戻りも活発でリスクオフがほぼ一巡した格好となっている。

 さて、東京市場は米株高や円安の動きを好感して日経平均が一時800円高の急伸を見せるなど回復ぶりが鮮明だ。大型連休入り直前とあって一時伸び悩む場面もあったがネガティブな要素が減少している点の評価が上回っている。1月の年初来高値から今月の年初来安値までの下げ幅の半値戻し(3万5540円)を超えたことで4月安値が向こう3カ月〜半年は破られない底値となった感がある。