トップページへ戻る

バックナンバー

2025/04/28

 週明けの市場は日経平均が4日続伸。終値は前週末比134円高の3万5839円だった。前週末の米ハイテク株が上げた流れに乗って日経平均は買い優勢の展開。9時半過ぎには369円高まで上げ幅を拡大させた。トピックスは日経平均以上に買われて一時は上値75日移動平均線まであと0.6%という距離にまで迫っていた。今後も市場に弱みを抱えているトランプ政権は関税交渉で当初のような強気は出せないため、株価ももう少し戻り余地があるものと思われる。

 前週末の米国市場は米中貿易戦争の緩和期待からダウ平均が小幅ながらも4日続伸した。この日はトランプ大統領が中国と貿易問題について話し合っていると発言したことで米中間の関税問題が緩和されるとの期待が膨らんだ。一方、直近3日間でダウ平均は1900ドル近くも上げており過熱感も意識されている。週末ということもあって目先筋の手じまい売りに押されてマイナス圏に落ちる場面もあった。ただ、テスラやアルファベッドなどが買われナスダック指数は強く続伸している。

 さて、東京市場は日経平均が今月1日以来の3万6000円台へ一時回復するなど過度な関税不安が後退。トランプ氏が「米国の解放記念日」と称して全世界に相互関税を発表した際の今月2日の株価水準を上回っている。日経平均はチャート面において先月の月間安値(3万5987円)という節目に達した辺りで本日は伸び悩みへ。心理的な節目もあり目先はこの辺りで上げ一服となるかもしれない。