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2025/04/30

 4月最後の取引となる本日の市場は日経平均が5日続伸。終値は前営業日比205円高の3万6045円だった。連騰する米国株や関税交渉で一時の強気の姿勢を後退させ始めているトランプ大統領の変化を買う動きが優勢に。この日の日経平均は3万6000円台で引ける強さを見せるなど逆トランプ関税相場が進行中だ。ただ、大型連休の谷間ということや心理的節目である3万6000円に達したことで勢いはやや鈍くなっている。この先の伸びしろは関税交渉次第となるだろう。

 昨日の米国市場は関税緩和期待が続きダウ平均は6日続伸した。6連騰は昨年7月以来で底打ちが明確になりつつある。米国と米国が高関税を課した世界各国との交渉が進展するとの見方から徐々に楽観姿勢が広がっている。日本、インド、韓国との交渉が想定以上に進んでいると財務長官が発言。また、トランプ大統領が自動車部品の関税を軽減すると発表したことも好感された。大統領就任100日の記念日に当たり政権の成果をアピールしたい思惑もあるようだ。

 さて、東京市場は米株高を好感して取引序盤に180円高するものの、1日から赤沢経財相が米財務長官と協議する予定となっておりそれ以降は様子見に。チャート面でも心理的節目である3万6000円に達しいったんは買い一服となりやすい状況でもある。ただ、主力企業の今期予想が思ったほど弱気ではないものがあることから終盤は再び買いが優勢となり、日経平均は高値圏で取引を終えている。