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2025/05/01

 5月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅に6日続伸。終値は前日比406円高の3万6452円で3月28日以来の水準まで回復してきた。前日の米国株の上昇や1ドル=144円台後半に入った円安を好感して300円近い上げでスタート。買い一巡後は前日終値近辺までいったん押してしまったが、中頃以降は再び先物中心に買いが入り大きな上昇へ。日銀が利上げを当分の間先送りする観測が強まり買い安心感が一気に広がった。3万7000円も視野に入る展開へ。

 昨日の米国市場はインフレ指標の落ち着きを好感してダウ平均は7日続伸した。この日発表された3月の個人消費支出物価指数は前月比横ばいで市場予想に一致。懸念されていたインフレが足元で落ち着いていることが確認できた。一方、1−3月GDPは3年ぶりのマイナス成長となりトランプ関税不安が現実となって表れた。ダウ平均は午前に一時800ドル弱下げたが、最終的にはインフレの後退を買う形でプラスとなって取引を終えている。トランプ関税への警戒も薄れつつある。

 さて、東京市場は米株高や円安の一気の進行を受けて先物にまとまった買いが入り日経平均が大きく上昇する1日に。トピックスは上値75日移動平均線まで達し4月上旬の暴落相場がウソのような戻しっぷりとなっている。相場は一度極端なトランプリスクを織り込んでおり、売り物が枯れている状態であることからちょっとした材料でも値を上げてしまうようだ。円高もこれで天井打ちへ一歩前進だ。