2025/05/02
2日の市場は日経平均が7日続伸。終値は前日比378円高の3万6830円だった。昨日の米ハイテク株高の流れに乗って買い先行のスタート。9時45分頃には3万7000円の大台へあと24円(523円高)という距離まで迫っていた。さすがに短期間(7日間)で3000円近くも上げているだけに途中からは過熱感が意識され、大型連休後半(4連休)入り直前というのもあって手じまい売りにやや押されて取引を終えている。昨日の米国市場は主力ハイテク株の決算が好感されてダウ平均は8日続伸。株価水準は4月2日以来ほぼ1カ月ぶりの高値となった。マイクロソフトやメタの決算が事前予想を上回り、かねてからトランプ不景気を懸念していた向きにとってポジティブサプライズとなった。マクロ政策(関税)不信でもミクロ(個別企業)では堅調さを保っており見直し買いが膨らんでいる。4月のISM製造業景況感指数も事前予想ほど悪化しなかったことで株式市場はより安定してこよう。
さて、東京市場はトランプ関税ショックの大部分を取り戻すような動きとなり日経平均が3万7000円に迫る動きへ。市場の見方が本当ならトランプ関税はかなり小規模な税率に抑え込まれることになる。気まぐれで発言する大統領だけにいつ蒸し返されるか分からないが、大それたことができそうにないことは認知されつつある。個々の決算もそう悪くはないようで連休後も安定した相場となりそうだ。