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2025/05/07

 連休明けの本日の市場は日経平均が8日ぶりに小反落。終値は前週末比51円安の3万6779円だった。日本の連休中の米国株に目立った変化がなかったことから前週末終値前後で朝からもみ合う展開。トランプ動向に新たなネガティブ要素が出なかった安心感がある一方、相場の短期的な過熱感も意識されて日経平均は3万7000円という心理的な節目を前に動きが止まってしまった。それでも深く押さないところは需給が良好である証拠。5月相場は4月より安定しそうである。

 昨日の米国市場は新たなトランプ関税を嫌気してダウ平均は続落した。この日トランプ大統領が2週間以内に医薬品への関税を発表するとしたことで売り物が優勢となった。また、カナダ首相との会談でトランプ氏が改めて自動車への25%関税を取り下げないと発言したことも売り材料に。一方、米財務長官が早ければ今週中にも主要な貿易相手国の一部と新協定を発表するとの報道が伝わり、株式市場の下値を一定程度支えることにつながったようだ。

 さて、東京市場は日経平均が過熱感にもめげず底堅く推移する展開。チャート面では75日移動平均線(3万7130円)が目前にあり買い上げにくい状況だが、トピックスがすでに同線と200日線を突破しておりトランプ関税の多くを帳消しにする強さを見せている。当面は安心して見ていられるだろう。今週の主な材料は7日にFRB議長会見、9日に中国4月の貿易収支発表などとなっている。