2025/05/13
13日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比539円高の3万8183円で3月高値を一気に更新。2月25日以来の水準まで回復してきた。前日の米国株が米中相互関税の大幅緩和を受けて急上昇。円安も1ドル=148円台まで一気に進み相場は一段上のステップへと移行してきた。日米や世界の景気後退懸念もなくなり、年初辺りに描いていた今年の経済成長を再び想定できるくらいの状況となっている。200日移動平均線もクリアし上昇基調へ一歩踏み込んでいる。昨日の米国市場は米中の関税大幅引き下げを好感してダウ平均は大幅反発した。上げ幅は1100ドルを超え3月26日以来の高値で取引を終えている。米国と中国が12日の会議でお互いの関税を115%下げることで意見が一致。世界2大国の貿易戦争が事実上収束することになり株式市場は大きく反応した。為替市場もドル高が一気に進み懸念されていた米国売りが終了している。米ではハイテク株にも資金が戻りリスク選好の状態へ移行しつつある。
さて、東京市場はトランプ関税ショックをほぼ振り払い元の経済成長路線を少しだけ想起できるような状態に。米中の関税引き下げで判明したのはトランプ大統領が過激な発言で譲歩を引き出す古典的な戦術をメインにしていたこと。他の交渉も中国との交渉が示すようにブラフである部分が大きい。その可能性を踏んで市場は大きく反応している。交渉次第で日経平均は4万円まで戻す余地が出てきている。