2025/05/19
週明けの市場は日経平均が4日続落。終値は前週末比255円安の3万7498円だった。前週末の米国株は上昇したものの、円相場が対ドルで上昇気味に推移していることが響き売り先行の展開。米格付け会社ムーディーズによる米国債格下げを受けて日本株にも警戒売りがじわりと広がった。一方、売り物は先物中心で大半の現物株には出ていない。そのためトピックスは安定しており一時はプラス圏へと戻す場面も。市場の先高期待は依然として維持されているようだ。前週末の米国市場はユナイテッドヘルス株の急騰にけん引されてダウ平均は続伸。3月上旬以来約2カ月ぶりの高値で取引を終えた。業績懸念から大きく売られていた同社株がCEOの交代などをきっかけに急ピッチに買い戻された。ダウ平均への寄与度の高い同社株の上昇が寄与している。この日発表されたマクロ経済指標はやや弱めだったが材料視する向きはほぼいない状態。トランプ関税ショックでかなりの悪材料を織り込んでおり打たれ強さが備わっている様子。
さて、東京市場は円高による売りで指数間では偏った動きが出ている。日経平均は下げて上場全銘柄で算出する指数トピックスは安定した動きに。内容的には腰の強い相場で上げ基調が続いていることを示唆しているようだ。日経平均は現在の想定レンジの下限である3万6000円にすら押して来ず、3万7500円前後でしっかり買われる強いトレンドをキープ中。まるでトランプ関税無視の強さだ。