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2025/05/20

 20日の市場は日経平均が5日ぶりに小反発。終値は前日比30円高の3万7529円だった。前日の米国株が格下げにもかかわらず上昇したことで買い安心感が広がり一時は423円高と大きく買い進まれた。米中の関税交渉が落ち着きを見せただけに1社による格下げ程度では米国債は値下がりしなくなったようだ。一方、3月決算の発表が一巡し国内は材料不足。今週中に行われる日米の貿易協議を見極めたいとして終盤は上げ幅を縮めて取引を終えている。

 昨日の米国市場はトランプ関税緩和期待からダウ平均は続伸した。格付け会社ムーディーズによる米国債格下げを受けて取引序盤は300ドルほど値下がりしていたが、他の格付け会社ですでに数年前から格下げされていたとこで改めて売る動きはそれほど出なかった。長期金利にも目立った動きはなく、むしろ押し目買いの好機として株式を買う意欲の強さを改めて確認した。ハイテク株の比率が高いナスダック指数は小幅に続伸し、今年2月下旬以来の高値で取引を終えている。

 さて、東京市場は日経平均が反発するも心理的節目でもある3万8000円に接近したところで伸び悩み。下値には買いが入るものの3万8000円以上は今のところ様子見といった状態だ。東証上場全銘柄で算出する指数トピックスはすでに75日、200日移動平均線を大きく超えておりこちらは上昇基調展開中。日米貿易協議次第だが現状は極めて安定的だ。