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2025/05/21

 21日の市場は日経平均が反落。終値は前日比230円安の3万7298円だった。昨日の米国株は軟調だったがここまでの戻りで買い遅れた向きの小口買いが入り日経平均は序盤に100円を超える上げとなった。買い一巡後は円高などが影響してマイナス圏へ転落。それでもトピックスが取引時間の大半でプラス圏にあり全体の基調そのものは崩れる感じではない。コメに関する不用意発言のあった江藤農相が事実上更迭されたが、市場にってこれが材料視されることはなかった。

 昨日の米国市場は高値警戒ムードが広がりダウ平均は4日ぶりに反落した。トランプ関税の緩和期待から昨日までに米国株は3月上旬以来の水準まで戻していた。この日は目立った材料が見当たらず目先筋の利食い売りが優勢に。また、トランプ大統領が進める大型減税に関しても財政負担が大きいことから米長期金利の上昇につながりやすい。この日はそれが意識されて長期金利はじわりと上昇した。一方、株式を買う意欲はさほど衰えず各指数の下値は限定されている。

 さて、東京市場はこれといった材料が見当たらない中、ここ数日は高値圏とあって小口の戻り売りをこなす展開が続いている。3万8000円を前にした値保ちの良さは特筆すべきところだが、トランプ関税緩和期待がそうさせているだけにしばらくは日米の交渉結果待ちになるだろう。一方、トピックスは3月の年初来高値まであと3%に迫っており、5〜6月中の更新は十分に期待できそうだ。