2025/05/22
22日の市場は日経平均が続落。終値は前日比313円安の3万6985円だった。前日の米国株が大きく下げた影響を受けて取引開始から3万7000円の大台を割り込む(420円安)スタートとなった。売り一巡後は押し目買いで下げ幅を縮めたが、1ドル=143円台前半と円高が進んでいることが重荷となり勢いは続かなかった。米国で長期金利が上昇しているため日本の長期金利も連れて上がり気味となっている。これも様子見姿勢とさせる一因のようだ。昨日の米国市場は長期金利の上昇が嫌気されてダウ平均は大幅続落した。トランプ政権の目玉のひとつである大型減税の恒久化法案の審議が進んでいる。これが実現すると財源の問題が出てきて米財政を圧迫することに。関税収入で賄い切れない場合は米長期金利の上昇という形で跳ね返ってくる。その形がじわりと出てきて昨日の米国株は値を下げた。また、トランプ関税の強化が小売り企業の値上げや消費減退を連想させている面も出ているようだ。
さて、東京市場は米株安や円高といった外部環境に押されて下押す展開に。日経平均は下値が75日移動平均線(3万6893円)に達したところでサポートされて下げ止まり。米国株ほど下げず相対的に基調が安定している様子が伝わってくる。トピックスではさらに安定しておりこちらは依然として75日、200日両移動平均線の上にある。実需売りの少なさがうかがえる。