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2025/05/23

 23日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比174円高の3万7160円だった。前日の米ハイテク株高を受けて買い先行のスタート。円高一服もあって10時半頃には388円高まで買い進まれた。その後は週末要因で見送り姿勢がやや強まったが、国内長期金利の低下が支えとなって下値は堅く推移した。昨日の安値が75日移動平均線(3万6862円)まで達したことで目先の調整は一巡。売り込む余地が乏しくなっているため来週は徐々に回復色を強めてこよう。

 昨日の米国市場は米財政への懸念からダウ平均はわずかながらも3日続落した。この日米下院がトランプ減税の恒久化法案を可決したことで財政赤字の拡大を嫌気する売りが債券、株式にじわりと広がった。米長期金利(10年債)は一時2月以来の水準に上昇。20年債、30年債利回りは今年の最高を更新した。一方、同日発表の米経済指標が景気の底堅さを示したことからダウ平均は200ドルほど上昇する場面も。ハイテク株の多いナスダック指数は3日ぶりに反発している。

 さて、東京市場は値頃感による買いや日米の長期金利の上昇が目先一服したことでリスクを取る動きがじわりと戻っている。日米貿易交渉が30日にも行われる見通しだが、市場は平行線を辿ると見ており、マクロ(全体)で買うよりミクロ(個別企業)で買うスタンスが強まりそうだ。一方、トピックスの動きを見る限り、来週は複数の投信の設定もあるため年初来高値を取る可能性がありそうだ。