2025/05/28
28日の市場は日経平均が4日ぶりに小反落。終値は前日比1円安の3万7722円だった。前日の米国株が事前予想以上に大きく上昇したことが好感されて日経平均は開始から3万8000円台を回復(450円高)する勢いを見せた。買い一巡後は大台乗せという短期的な達成感から上げ幅を急速に縮めたが、次々と強気のトランプ関税発言が相場的に裏目に出ている現状から関税売りをためらう向きが増えている様子もうかがえる。指数別ではトピックスが小幅ながらも4日続伸へ。昨日の米国市場はEUへの関税強化延期が好感されてダウ平均は5日ぶりに大幅反発した。トランプ大統領が欧州委員長と25日に電話で協議しEUに対する追加関税(50%)の発動延期を決定。貿易摩擦への過度な懸念が後退し株式市場は全面高となった。中国に次いで大きな貿易圏で無謀な関税発動が見送られたことは、今後も強い関税発動は見送られるとの期待感を呼んでいる。また、この日発表された経済指標が良好だったことも市場に買い安心感をもたらしている。
さて、東京市場はトランプ関税にかなり足腰を鍛えられているようで本日の日経平均は米株高によって一時3万8000円台を回復。200日移動平均線(3万7798円)に迫り再び長期におけるトレンドも立て直しつつある。トピックスは直近の5月13日高値を超えて、3月26日の年初来高値まであと2%の距離に迫っている。