2025/06/02
週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比494円安の3万7470円だった。前週末の米国株は高安まちまちで材料とならず。一方、米中間の貿易摩擦の再燃を受けて半導体株などハイテク株を中心に売りが先行した。トランプ大統領が30日にSNSで中国が米国との合意を完全に破っていると投稿したことが嫌気されている。30日に日米で行われた貿易に関する閣僚級協議は進展が伝えられたものの、依然として隔たりもあるようでプラス材料にはならなかった。前週末の米国市場はインフレ懸念の緩和からダウ平均は小幅続伸した。この日発表された4月の個人消費支出物価指数は前年同月比で2.1%上昇と事前予想を下回った。他の経済指標も底堅くインフレ低下と安定した経済で全体的には買いが先行した。一方、トランプ大統領の中国非難発言で米中貿易の緊張感が増し相場の重荷に。ダウ平均は一時300ドルあまり下げる場面もあった。S&P500種やナスダック指数など他の主要指数は小反落している。
さて、東京市場はトランプ発言を受けて目先筋の利食い売りが優勢となる展開。鉄鋼・アルミの関税を50%に引き上げるとか中国が約束を守らないとか、相変わらず口先が走ることで市場もそれなりのリアクションを取っている様子。チャート面では下値に25日移動平均線(3万7196円)が接近しており今週の最初のサポートラインとなりそう。トピックスは依然として安定した値動きとなっている。