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2025/06/04

 4日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比300円高の3万7747円だった。前日の米株続伸を好感して朝から400円を超える反発でスタート。買い一巡後も高値圏を維持して目先の調整が終えた様子を見せていた。米国のAI半導体需要の強さからエヌビディアが上げていることで半導体関連株が堅調。円安含みの動きもあって指数では日経平均の上昇率が目立っている。心理的な節目でもある3万8000円を前に本日の高値形成後は足踏み状態となった。

 昨日の米国市場は米中首脳の週内の電話会談を期待してダウ平均は4日続伸した。交渉が滞り最近では非難合戦となっている米中通商協議だが、両首脳の直接会談で事態打開が見込めるとの見方が広がっている。これがトランプ大統領の希望で開催されるため米側が折れる可能性を市場は期待しているようだ。また、近日中に米印で新たな通商協定が結ばれることも後押し材料に。ダウ平均は今年の成長率下方修正で下げる場面があったが、後半で切り返すなど腰の強いところを見せている。

 さて、東京市場は米中貿易懸念など目先の悪材料をこなして反発に転じている。米国株や米国経済が思ったよりも堅調でファンダメンタルズ的に売る要素が乏しくなっているのが現状。国内企業もトランプ関税がクリアされたら、足元の減益予想から徐々に回復への道筋を描けるようになって行きそうな雰囲気である。流れとしては再び3万8000円台へ乗せてくることが予想される。