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2025/06/06

 6日の市場は日経平均が反発。終値は前日比187円高の3万7741円だった。前日の米国株は安かったものの円相場が対ドルで下落している方が好感されて日経平均は前場に200円近く上昇した。米中首脳会談で摩擦解消が期待された面もあるようだ。一方、6日早朝から日米貿易閣僚会議が行われているが、こちらは相変わらず進展がなく市場の材料とはならなかった。今月中旬に予定されているG7サミットまでこの協議は難航しそうな気配である。

 昨日の米国市場は労働関係指標の軟化を嫌気してダウ平均は続落した。この日発表された週間の新規失業保険申請件数が予想より上振れし雇用市場の減速が確認された。6日には5月の雇用統計が発表されるため目先筋の手じまい売りが広がったようだ。また、トランプ大統領とマスク氏の関係が決裂したことでテスラ株が急落。同社株は14%も下げて投資家心理に影響した。一方、米中首脳の電話会談が行われ「非常に内容あるものだった」との発言で相場は下げ渋っている。

 さて、東京市場は週末ということもあって積極的な売買は見られず一定の高値圏でもみ合う展開となった。日経平均の下値は25日移動平均線(3万7510円)にサポートされる一方、上値は200日移動平均線(3万7874円)に遮られ今週はずっと動きが取れずにいる。いずれどちらかをブレイクしてくるだろうがそこはトランプ次第。トピックスの示す強さからは上方へ抜ける可能性が高そうだ。