2025/06/09
週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比346円高の3万8088円で7日ぶりに3万8000円の大台を終値で回復した。良好な米雇用統計を受けて急伸した米国株の影響を受けて、日経平均は寄り付きから3万8000円の大台に乗せて始まった。その後も1ドル=144円台に入った円安を支えに高値圏をキープ。朝方発表の1−3月GDP改定値の上方修正も好感された。日経平均は3度(たび)200日移動平均線(3万7889円)を超えて上昇志向を強めている。前週末の米国市場は雇用統計を好感してダウ平均が3日ぶりに反発した。この日発表された5月の雇用統計で雇用者数が事前予想を上回る増え方となったためほぼ全面高の展開となった。直前までの他の雇用関連指標が悪かったため売り方の買い戻しも活発化した。米中の貿易協議が進展するとの期待も相場を支えている。主要指数ではS&P500種が3カ月半ぶりに6000の大台を回復。ナスダック指数も2月20日以来の高値となっている。
さて、東京市場は円安、米株高と外部環境が整い日経平均がレンジ上限に迫る動きを見せている。トランプ政権発足からゴタゴタ続きの米国だが、それでも経済の足腰が予想以上にしっかりしており、景気が腰折れする明確な指標は今のところ見られない。中国経済も低迷気味ながら失速は免れておりファンダメンタルズ面で売る理由は乏しくなっている。じり高基調は今しばらく続きそうな雰囲気だ。