2025/06/12
12日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比248円安の3万8173円だった。前日の米ハイテク株安を受けて売り先行の展開。直近4日間で900円近く上げていた反動も出たようだ。1ドル=143円台に入った円高もマイナスとなっている。一方、実需売りは少なく下値にはしっかりとした押し目買いが入っている。企業の高水準の自社株買いや個人の押し目買い意欲の強さなどから崩れる雰囲気は依然として乏しいままだ。昨日の米国市場は過熱感のあったハイテク株に利食い売りが出てダウ平均は小反落した。この日発表された5月の消費者物価指数が事前予想を下回り、過度なインフレ懸念が後退してダウ平均は一時200ドル近く上昇する場面があった。一方、今年の高値圏まで回復していたハイテク株を中心に高値警戒感が出て、次第に小口の利益確定売りに押される展開へ。米中両国が協議の上レアアースの輸出が半年間再開されると決まったことはあまり材料視されなかった。
さて、東京市場は円高、米株安ということでひとまず反落する1日となったが、市場の先高観は根強く日経平均は3万8000円の大台をキープしている。トランプ大統領が一方的に設定した関税を今後1〜2週間で各国に通達すると伝わったが、それを材料に売る動きはあまり見られなかった。一方、日経平均もトピックスも日足陰線が増えており、高値圏ということで気迷いも感じられる。