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2025/06/19

 19日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比396円安の3万8488円だった。前日の米株下落や中東情勢を受けてこの日は目先筋の利食い売りが先行。日経平均は直近3日間で1000円以上上げていたためいったんの微調整となった。中東情勢はイランが米国との会談を受け入れると報じられたが、一方でイランがイスラエルへ本格攻撃を開始するとも伝えられ状況は不透明に。ただ、劣勢のイランができることは少なく紛争拡大も限定的になると市場は見ている。

 昨日の米国市場はFRBが利下げを急がない姿勢を示したことでダウ平均は小幅ながらも続落した。この日まで行われた米FOMCは政策金利の据え置きを決定。もともと事前に予想されていた通りだが、トランプ関税の影響が夏頃から表れるとの見通しで、市場はインフレへの警戒が解け切れない状態となっている。一方、不確実性があるにもかかわらず米経済は堅調とも指摘し相場の下値は限定された。中東情勢の不透明感はさほど相場の重荷とはなっていなかった。

 さて、東京市場は米株安と小幅な円高で本日は買い材料不在の1日に。日経平均は2月以来の高値圏まで回復していたため利食い売りで押される展開となった。日米ともに金融政策に目立った変更もなく長期金利も落ち着いた状態。テクニカル的な売りをこなしたら3万9000円を目指す動きに回帰してこよう。日米貿易協議に関しては手詰まり状態で7月まで待たねばならない状況のようだ。