2025/06/20
20日の市場は日経平均が最終的には続落。終値は前日比85円安の3万8403円だった。昨日の米国市場は休場。代わって注目された欧州市場は原油相場の上昇や米金融当局が利下げを急がない姿勢を示したことで売り優勢の展開となった。英、仏、独の主要指数はそれぞれ下げて、独は1カ月半ぶり、仏は約2カ月ぶりの安値となっている。さて、東京市場は欧州株安を受けて序盤こそ日経平均は小安かったが、押し目買い意欲の強さからすぐに切り返しプラス圏へと戻している。トランプ大統領がイランへの軍事行動をするかしないか2週間以内に決めると発言。イランとの交渉が近いうちに実現する可能性が高いとも伝わっており前向きな評価も一部では出ている模様。円相場は対ドルで1ドル=145円台で安定して推移。円高に振れる様子は薄らいでおりこれも市場に安心感を与えている。一方、本日は週末で特に目立った材料もなく半ば開店休業の状態。日経平均は目先筋の手じまい売りに押されて後場からは前日終値を挟んで一進一退。大引けのまとまった売りで結局はマイナスとなって取引を終えた。
個別ではイビデン、アンリツなどが年初来高値を更新。一方、ユニチャーム、ライオンなどが年初来安値を更新している。上昇率ではキオクシア、サムコ、アドテスト、野村マイクロなど半導体関連株が目立っている。