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2025/06/24

 24日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比436円高の3万8790円だった。前日の米株高に加え、トランプ大統領がイスラエルとイランが停戦で合意したと発信したことが買い材料となって、日経平均は序盤から600円を超える上げ幅を示現した。買い一巡後は3万9000円という心理的な節目を前に伸び悩んだが、中東情勢がにわかに好転してきたことは大きなプラス要因だ。またひとつ株式を売る材料が市場から消えている。

 昨日の米国市場は原油相場の下げが投資家の安心感を呼びダウ平均は続伸した。米国の攻撃を受けたイランの米軍基地への報復が事前通告されるなど、規模も限定的だったことで紛争拡大の警戒感が大きく後退した。懸念されたホルムズ海峡封鎖も回避されそうな雰囲気で市場は安心モードへと戻りつつある。残すはイスラエルがこれ以上空爆を継続しないことだろうが、イスラエルの疲弊もかなりのもので停戦の可能性は以前よりかなり高まっているものと思われる。

 さて、東京市場は日経平均が直近3日間の下げ幅を一時的に埋める動きとなり、中東情勢という不安定要因を乗り越えつつある状況だ。有事のドル買いの反動で円高がやや進んでしまったが、それでも日経平均は6月の高値を更新してきている。一方、上場全銘柄で算出する指数トピックスはまだ6月高値を超えておらず、物色が日経平均採用銘柄や先物に偏っている様子もうかがえる。