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2025/06/26

 26日の市場は日経平均が力強く3日続伸。終値は前日比642円高の3万9584円で、2月19日以来の3万9000円台回復となった。前日の米国市場でエヌビディアなどハイテク株が堅調だったことから買い先行のスタートに。開始から3万9000円の大台へ乗せるなど先週から始まったレンジ上放れの動きが再び強まっている。次の目標は今年1月以来となる4万円乗せだが、トランプ関税の決着前にも達成してしまいそうな勢いにある。

 昨日の米国市場は目先的な買い一巡感からダウ平均は4日ぶりに反落した。中東情勢の緊張感が和らぎ株式を買い戻す動きが続いてきたが、この日はそうした買いが一服し、短期筋の利食い売りに押される1日となった。ただ、直近3日間でダウ平均が900ドル以上も上昇した割りに押しは浅く、依然として市場の先高期待は保たれている様子。ハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも続伸するなど基調の強さが表れている。

 さて、東京市場は米半導体・ハイテク株高という好材料のみだが日経平均が一段と水準を切り上げる動きに入っている。トピックスの上昇に対して出遅れていた日経平均だが、最近は先物主導でトピックスより強い動きにあり、こちらも1月7日の終値ベースの年初来高値(4万83円)奪回が視野に入りつつある状況だ。トランプ関税の決着がつく前にここまで戻すのはやや想定外の強さといえよう。