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2025/07/03

 3日の市場は日経平均が3日ぶりに小反発。終値は前日比23円高の3万9785円だった。前日の米国市場でハイテク株が買われたことから前場は一時100円ほど上がる場面があったが、円相場が対ドルでやや高めに推移していることや対日トランプ関税の不透明感から、4万円に接近するところでは伸び悩む状態に。それでも7月相場に入って期初の売りなどから日経平均は調整含みとなっているが、レンジ上放れからの日柄がまだ浅く、まだ押し目買い有利の状況に見える。

 昨日の米国市場は雇用関連指標の軟化を嫌気してダウ平均は5日ぶりに小反落した。この日の朝に発表した6月のADP全米雇用リポートが事前予想を下回る内容となったことから米経済への懸念が若干ながら浮上した。もともと高値圏にあってこうした材料に敏感に反応しやすかった局面ではあるが、その割に押しが浅く済むなど基調の強さは相変わらずである。ベトナムとの貿易協定が合意したとの報道も支えとなった模様。ナスダック指数は反発し2日ぶりに最高値更新へ。

 さて、東京市場は米ハイテク株高にもかかわらず4万円を前にもがくような展開。日米の通商交渉が不透明で積極的には買い上がれない面がある。一方、昨日までの下げによって目先筋の売りはほぼ一巡。相場をこれ以上崩すような売りは先物を含めても出て来ない。東証上場全銘柄で算出する指数トピックス(プライムに近い動き)も反発に転じており短期的な下値固めが進んでいる。