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2025/07/15

 15日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比218円高の3万9678円だった。前日の米株高や円安を好感して買い戻しが先行。前場は一時180円高と上値を広げる展開となった。しかし、国内長期金利が今年の最高利回りを更新するなど財政拡張ムードが懸念されて今度はマイナス圏に落ち込む場面も。参院選後の与党の勢力の後退を見据え盲目的なばら撒き策への警戒感がにじみ出た。もっとも押せば買いが入るのが今の相場。終盤は巻き返し高値で取引を終えている。

 昨日の米国市場は最近のトランプ関税の織り込みが一巡してダウ平均は反発した。トランプ大統領が先週から今週にかけて各国に相次ぎ追加関税を発表。相場は下押しする場面があったが下げ幅は限定的でかえって下値の堅さを確認する格好となった。その関税も8月1日までは交渉余地があり、今知られている数字よりも改善される可能性もある。一方、暗号資産人気が続きビットコインなどが最高値を更新した。リスクマネーの動きが活発となっており株式にも追い風となっている。

 さて、東京市場は米株高、円安と外部環境が良好で、日経平均は最終的に高値引けとなる1日だった。7月に入ってトランプ関税攻撃を受けながらもほぼ横ばいで推移しており需給はかなり安定している。目立った買い材料が不在で日柄をかけて足場を固めている印象だ。チャート面では下値に25日移動平均線(3万9206円)がありサポートゾーンとして強く意識されている模様。