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2025/08/14

 14日の市場は日経平均が7日ぶりに反落。終値は前日比625円安の4万2649円だった。昨日の米国株は堅調だったものの、円相場が対ドルで146円台まで上昇したことが重荷となって売りが先行した。もともと直近6日間で3000円も上げていた過熱感があり本日は下げ止む無しといった状況でもあった。また、4万3000円台に達した短期的な達成感もあるだろう。もっとも、3000円も上げて本日の押しが600円程度なら浅い部類といえる。基調はなお強い。

 昨日の米国市場は9月の利下げを織り込む形でダウ平均が続伸した。この日は米財務長官がインタビューで、9月の利下げは0.5%から検討される可能性を示唆したことで市場の期待が一段と膨らんだ。実際に0.5%も利下げされるかはともかく0.25%の利下げはほぼ確実でリスクを取る動きが強まった。米債券市場では利回りの低下が進み株式の割高感を薄めている。この日はナスダック指数、S&P500種指数ともに連日で最高値を更新した。

 さて、東京市場は久々の下げ日となり過熱感を冷ます前向きな調整となっている。テクニカル的な展望で明日までは下値5日移動平均線(本日は4万2304円)にサポートされての反転へ。来週に関しては多少調整に日柄がかかっても最低限10日移動平均にはサポートされるだろう。景気、企業業績が安定しているなか、米国で利下げが始まるとなれば株式を売る理由は秋相場にかけては見当たらない。