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2025/08/15

 15日の市場は日経平均が反発。終値は前日比729円高の4万3378円で2日ぶりに最高値を更新した。昨日の米国株の上昇は小休止となったものの基調の強さは相変わらずで調整ムードは一切なし。為替が円安に振れていることや、日本の4−6月GDP速報が事前予想を上回ったことが主たる買い材料となっている。プラス成長は5四半期連続で日本も今のところトランプ関税の影響を感じさせない良好な状態だ。トピックスも昨日の下げ幅を埋めて最高値を大きく更新へ。

 昨日の米国市場はインフレ指標が上振れしたことからダウ平均は3日ぶりに小反落した。この日発表した7月の卸売物価指数が事前予想を上回る伸び率となり、最近落ち着いていたインフレへの警戒心が戻ってきた。9月の大幅利下げへの期待はやや後退し目先筋の利食い売りが優勢に。しかし、利下げ自体が見送られる内容ではなく下値は限定的。採用銘柄の多いS&P500種指数は小幅ながらも続伸しており、米国株の株高基調に変化はないようである。

 さて、東京市場は米株安にもかかわらず早々に大きく切り返すなど基調は相変わらず頑強だ。外国人からと見られる買いが続き押しはわずか1日で完了している。テクニカル的には5日移動平均線(4万2768円)のサポートがピタリとはまるややハイペースな上げ相場。アップテンポに付きにくい面もあるが、現状を見る限り短期筋ならわずかな押し目でも参戦せざるを得ない超需給相場となっている。