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2025/09/03

 3日の市場は日経平均が反落。終値は前日比371円安の4万1938円だった。昨日の米株安を受けて売りが先行。自民党の森山幹事長が参院選大敗の責任を取って辞意を表明したことがさらに先行き不透明感を強めさせた。同氏を含む党4役の辞意表明で石破政権は実質機能不全に。次期総裁らしき人物も見えて来ず国内政治は混沌としている。一方、円相場は対ドルで148円台へ下落しているもののプラスには働かず。日米欧で金利が上昇しており後場には一段安を演じてしまった。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇が影響してダウ平均は続落した。トランプ政権の相互関税を違憲とした判決が再び出て、将来的な関税収入が減ることへの懸念(財政不安)から長期金利が上昇した。欧州でも長期金利上昇などで株安が生じており、もともと最高値圏にあった米国株は売られやすい状況にあった。一方、この日発表した経済指標が良好で下値には買いが入った。ダウ平均は一時500ドルを超える下げ幅を示現していたがこれにより下げ幅を縮めている。

 さて、東京市場は米株安、円安と外部環境に変化はあったが、米株安の方に反応してしまい日経平均はおとといの安値に接近する展開へ。安定していたトピックスがその安値を割ってしまったことで調整の流れは続きそうな状態となっている。日経平均は重要な下値支持線である25日移動平均線(4万2166円)を割り込んでしまった。思いの外、9月相場は軟調な展開を強いられている。