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2021/08/05

 5日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比144円高の2万7728円だった。寄り付きは前日の米株安を受けてマイナスのスタートとなったが、その後は好業績銘柄中心に押し目買いが入りすぐに指数もプラス圏へ浮上。足元の日経平均の予想PERは13.3倍まで低下しており、直近の株安で多少なりとも値頃感が働いているようである。最近の値動きからすると2万7500円近辺で買い支えられており、買い方が打診的な買いを入れる目安のゾーンとなっている。

 昨日の米国市場は雇用関連指標が事前予想を大幅に下回ったことを受けてダウ平均は大幅続落した。長期金利の低下も景気回復鈍化を意識させたようである。この日発表された7月の全米雇用リポートで雇用者増が事前予想の半分しかなかったことが売り材料に。ワクチン接種の進む米国でも新型コロナの感染拡大が続いており、これも景気に対する懸念を呼んだようだ。一方、金利低下の恩恵の大きいハイテク株は買われ、ナスダック指数は小幅ながらも3日続伸している。

 さて、東京市場は米株安にも反発するなど本日は底堅い面を見せている。国内の企業業績がそこそこ良好で、売り込みづらくなった売り方が買い戻しを入れているところもあるようだ。国内で新たに8県が「まん延防止措置」の地域に指定されたが材料視されることはなかった。ただ、国内の新型コロナの感染拡大が急で、日経平均は200日移動平均線(2万7906円)を超える可能性は低いだろう。