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2021/08/10

 3連休明けの市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比68円高の2万7888円だった。国内の4−6月決算が事前予想より良かったものが多く全体的に買い安心感が戻っている。PERで見た割安感も出ており売り方がこの水準で売り込む理由も見当たらなくなったようだ。一方、勢いを増す新型コロナの感染拡大は引き続き市場の重しとなっており、一時2万8000円台(300円高)を回復したもののその水準は大引けまで続かなかった。

 昨日の米国市場は世界的な新型コロナの感染拡大を嫌気してダウ平均は3日ぶりに反落した。中国で新型コロナ変異株の感染が勢いを増しており、当局が移動やイベントの制限をかける段階に。米国内でも一部で規制を検討するような流れとなっており、足元の景気回復ペースが鈍化するとの懸念から目先筋の手じまい売りが広がった。ダウ平均は前週末に過去最高値をつけておりその反動も出たようである。一方、ナスダック指数は反発するなど全てが売られている状況ではない。

 さて、東京市場は五輪が閉幕したこともあってひとつの不透明要因が後退。国内企業の4−6月決算が好調で、改めて個別の好業績株を買う底堅い展開となっている。新型コロナの感染拡大が止まらず7−9月決算への不安はあるものの、現状では深い谷になることはあまり想定されていないようだ。8月相場はコロナを睨みながらの個別株物色となりそうだ。