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2021/09/07

 7日の市場は日経平均が7日続伸。終値は前日比256円高の2万9916円で、4月5日以来の高値水準を回復した。取引時間中は一時3万円の大台にも乗せている。勢いの止まらない日経平均はこの日も主要国に対する株価水準の出遅れ感から資金が流入。前週に菅首相による事実上の退陣表明があったことで、次期政権による政策発動期待も引き続き注目視されている。昨日の米国市場はレーバーデーの祝日のため休場で、代わって注目された欧州市場は英、独、仏など主要国市場の株価指数が軒並み上昇し、これも刺激材料となったようだ。米国の量的緩和縮小(テーパリング)が遅れるとの観測が世界的な株高を促しており、日本株にも外国人の資金が向かってきている。一方、短期的な急騰による過熱感も意識され始め、日経平均がザラバで3万円に乗せた辺りから売り買いが拮抗する状態に。区切りの良い数字に達したことでいったん様子を見ようという心理も働き出している。日経平均の7連騰は昨年11月の8連騰以来の記録。東証1部の売買代金は3.4兆円とおよそ3カ月ぶりの水準で、目先はいったんピークが近い状態かもしれない。

 個別ではソフトバンク、NTTが連日の年初来高値更新へ。菅首相退陣による通信行政緩和の思惑買いが入っている様子。株高を受けて日本取引所が昨年の上場来最高値に急接近。10月から日経平均の新規採用銘柄に決まったキーエンス、村田製も買われている。