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2021/10/20

 20日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比40円高の2万9255円だった。前日の米株高の流れを受けて買い先行の展開に。米国の企業業績が事前予想よりも良いことが分かり投資家はリスクを取りやすくなっている。円安進行や国内の新型コロナの感染者減少も後押し材料に。ただ、日経平均は直近2週間で2000円も値を戻しており心理的な株価の節目である2万9500円辺りでは買いにくさもあったようだ。本日は10時に高値をつけてからは徐々に上げ幅を縮小している。

 昨日の米国市場は好決算銘柄への買いが強まりダウ平均は反発した。この日も主要企業の好決算が相次ぎ企業業績に対する強気の見方が増えている。長期金利や原油先物(WTI)が上昇してインフレ懸念が再燃しやすくなっているにもかかわらず株式を買う動きは活発だ。ダウ平均は高値引けとなって8月につけた史上最高値まであとわずか180ドル弱と迫っている。ナスダックなどの他の主要指数も最高値更新が近づいている。

 さて、東京市場は米株高、円安進行と良好な外部環境に後押しされて各指数は続伸。上値抵抗線と思われていた25日移動平均線を軒並み超えてくるなど基調はかなり回復している。一方、出来高があまりついてこないところを見ると、日経平均は2万9500円の心理的な節目から下げの2/3戻りに当たる2万9627円までが、短期的な戻りのカベとなってきそうだ。