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2021/10/29

 10月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比72円高の2万8892円だった。昨日の米国株は高かったものの、取引終了後に発表されたアップルやアマゾンの決算が期待値に届かず、序盤の日経平均は一時345円安まで売られるなど安く推移した。売りが一巡した後場からは日本株の割安感や好決算の企業を買う動きが強まり指数はプラス圏を回復。下値2万8500円辺りの堅さを確認できて、かえって安心感が得られた面もあるようだ。

 昨日の米国市場は好調な7−9月決算を買う動きが強まりダウ平均は反発した。この日も事前予想を上回る決算を発表する企業が続出。薬品大手メルク、建機大手キャタピラーの急騰により2社でダウ平均を85ドルも押し上げた。この他、自動車、機械、化学、ハイテクと幅広く物色され、主要500社で構成されるS&P500種は過去最高値を更新。金利上昇にもかかわらずハイテク株の多いナスダック指数も1カ月半ぶりに最高値を更新した。

 さて、東京市場はアップルやアマゾンの決算が重荷となって前場は急落する展開となったが、かえって下値2万8500円辺りでの強さが確認できて押し目買いを入れやすくなっている。売り方も選挙後に崩せるほど下値は弱くないとみて買い戻す動きが活発化。後場は高くなって結局は押し目買い基調を確認する1日となった。注目の衆院選は与党の絶対安定多数(261議席)キープなら波乱なしか。