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2021/11/04

 4日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前営業日比273円高の2万9794円で、9月28日以来の高値水準まで回復してきた。前日、前々日と米国の主要株価指数が最高値を更新してきた流れを受けて幅広い銘柄に買いが入った。国内の主要企業も決算が概ね良好で、業績面からの割安感、米国と比べた出遅れ感から買いが入りやすくなっている。中国市場も堅調で円安もじわりと進行。売り材料が見当たらず安定した基調はしばらく続きそうである。

 昨日の米国市場はFRBが事前予想通りの量的緩和縮小を決めたことからアク抜け感が出てダウ平均は5日続伸。連日で史上最高値を更新した。FRBは今月から毎月150億ドルずつ資産購入を減らす方針を決める半面、利上げは時期尚早と否定したことから市場に安心感が広がった。インフレへの警戒も少し和らぎこの日もほぼ全面高の展開。ナスダック指数は8連騰を記録するなど主要3指数が揃って最高値を更新している。

 さて、東京市場は米株高や米量的緩和縮小決定というアク抜け感から大きく反発する展開。足元の企業業績が良好であることから業績相場を継続しやすくなっている。日経平均は9月から10月の急落に対する2/3戻り(2万9627円)を超えて、次なる目標の3万円を目指そうかという状況だ。出来高(実需)も増えており買い手に厚味が増している点も評価できる。