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2021/11/12

 12日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比332円高の2万9609円だった。前日の米国株が全体として上昇した流れを受けて買い戻す動きが継続。序盤から一気に380円高まで買い進まれた。その後も週末ながら高位安定で推移し、昨日の安値で目先の底打ちを確認したような状況となっている。1ドル=114円台前半まで戻した円安や、米国株、中国株の上昇など外部環境の落ち着きで過度な不透明感は後退したようだ。

 昨日の米国市場はディズニー株の下げが響きダウ平均は3日続落した。ディズニーの7−9月決算が事前予想を下回り7%を超える大幅下落に。1社でダウ平均を80ドル以上も押し下げた。一方、主力ハイテク株などその他の銘柄は総じて堅調でナスダック指数とS&P500種指数は反発。インフレ懸念が再燃しているが、それに伴う長期金利の上昇はまだ許容範囲のようで、米景気や企業業績の強さが依然として評価されているようである。

 さて、東京市場は米国のハイテク株高といった支援を受けて日経平均が続伸する展開。売り方の買い戻しが主のようで朝方の買い一巡後は高値もち合いとなったが、懸念されていた中国不動産問題や米インフレ懸念は目先ひとまず乗り越えたようで、下値に対する不安はかなり薄れている。当面は下値2万9000円、上値3万円手前までのボックス相場となりそうだ。