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2021/11/16

 16日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比31円高の2万9808円で、9月28日以来、約1カ月半ぶりの高値水準まで回復してきた。昨日の米国株は小安かったものの、金利上昇の割に下値の堅さが感じられて雰囲気は悪くなかった。日経平均は序盤こそ100円弱の下げとなったが、売り一巡後にはすぐに切り返すなど、ここまで連騰していることを感じさせない強さを見せている。注目の米中オンライン首脳会談は対立回避の姿勢が見えて市場にはプラスに働いている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇が響いてダウ平均は小反落した。序盤は前日までの流れで買いが先行したが、長期金利の上昇が再び勢いを増したことで上値に売り物が出て伸び悩み。主力ハイテク株などが売りに押されて指数はその後マイナス圏へと落ちてしまった。それでも景気、企業業績への信頼もあり下値は限定的。金利と企業業績の綱引きが続いているが、投資家の強気の姿勢から主要指数が再び最高値を奪回する日は近いのではなかろうか。

 さて、東京市場は本日も堅調な値動きとなって、日経平均が一時2万9960円(184円高)まで買い進まれるなど3万円台復活が現実味を帯び始めている。上値は伸ばし切れなかったが目立った材料のない中でこの水準を維持し続伸したことは地合いの良さを物語っている。中国株の落ち着き、円安トレンド、基調の強い米国株など外部からの支援は今後も続くだろう。明日も3万円を目指す動きとなりそうだ。