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2021/12/15

 15日の市場は日経平均が反発。終値は前日比27円高の2万8459円だった。前日の米国株の下げを受けて朝方は安く始まったが、米上院が連邦債務の上限を引き上げる法案を可決したことで徐々に買いが優勢となっていった。今月上旬の急落場面で目先筋の売りはある程度出尽くしているため、少しの米株安なら下げない耐性のようなものが出来ている。東証1部上場全銘柄で算出される指数トピックスは依然として200日移動平均線に支えられた底堅い動きを続けている。

 昨日の米国市場は11月の卸売物価指数の大幅上昇を受けてダウ平均は続落した。この日発表された同指数は前年同月比で2010年11月以降で最大の伸びを記録。FRBの金融引き締めを促す結果として嫌気されてしまった。長期金利の上昇によりハイテク株の多いナスダック指数が大きく下落。株価が最高値圏にあったためひとまずの利食い売りが出やすかったようだ。今晩15日のFOMCの結果に市場の関心がより集まることとなっている。

 さて、東京市場は米株安にもあまり反応せず、日経平均が下値2万8500円前後で下げ渋る動きを続けている。この水準の売り物が減っており自然体で株価を維持できる状態だ。一方で買い材料に乏しく買い手もオミクロン株などで積極的に動けない。本日の日経平均は値幅170円程度の狭い範囲で終日もみ合う膠着商状で、売り買いともに決め手を欠く相場が当面は続きそうだ。