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2021/12/22

 22日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比44円高の2万8562円だった。前日の米国株は高かったがこれは昨日に先行して織り込んでいたため、朝方の150円高でほぼ消化済み。その後は前日終値近辺まで押してもみ合う膠着商状となった。国内では新型コロナの新規感染者がじわりと増加中で、オミクロン株の濃厚接触者もかなり増えている。経済活動が制限される懸念があり積極的に上値を買う状況ではないようだ。

 昨日の米国市場は直近3日間で1000ドル近くも下げていた反動からダウ平均は4日ぶりに大幅反発した。新型コロナの変異株オミクロンの感染拡大が続くものの、ワクチンの3回目接種に一定の効果があることや、大統領がまだロックダウンに否定的な態度を示していることで買い戻しが広がったようだ。現状ではオミクロン株、金融引き締めが市場の圧迫要因で変わりがない。こられ次第で米国株も当面は不安定な動きを強いられよう。

 さて、東京市場は売り買い材料に決め手を欠くなか開店休業に近い取引となった。おとといまでの下げで目先筋の売りが出尽くしているため2万8500円以下にはなりづらいが、上値は25日移動平均線(2万8670円)が抑える形となっておりこちらも突破しにくい。東証1部の出来高は8.7億株と8月下旬以来の低水準で、盛り上がる商いレベルにはほど遠い。