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2021/12/28

 28日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比392円高の2万9069円で、先月25日以来の高値水準を回復した。前日の米国株が大きく上げたことを好感して300円近い値上がりでスタート。最近の戻りの上値を抑えていた200日移動平均線(2万8831円)をあっさりと超えてきた。その後も1ドル=114円台後半に入った円安に支えられて買い戻しが続き2万9000円台を回復。出来高は少なかったが大台回復で心理的な明るさは戻りつつある。

 昨日の米国市場は消費の強さを示す統計を受けてダウ平均は大幅に4日続伸した。米カード大手が発表した年末商戦(11月〜12月)の決済売上高が大きく伸び個人消費の強さを改めて示したことが好感された。また、この日は長期金利が低下してハイテク株にも資金が流入。ナスダック指数は最高値奪回まであと1%を切っている。S&P500種指数は連日で過去最高値を更新。ダウ平均もあと100ドルちょっとで最高値という水準にあり、米国株は依然として好調を維持している。

 さて、東京市場は再び米国株の上昇に引っ張られて日経平均は12月に入って2度目の2万9000円台乗せへ。上値75日移動平均線(2万9057円)が意識されこの辺りで伸び悩んだが、売り物がかなり薄れており小口の買いでも高値水準自体はキープできるようになっている。オミクロン株への懸念が消えず買い戻し主体ではあるが、下値不安の後退する明るい1日となった。