トップページへ戻る

バックナンバー

2022/01/05

 5日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比30円高の2万9332円だった。前日の米国株はダウ平均だけは上がったもののナスダックなど半導体やハイテク系が下げたため、それらに連動しやすい日経平均は反落のスタートとなった。しかし、相場の基調は昨日に上放れたばかりで案外強く、売り一巡後は早くもプラス圏を回復。1ドル=116円台に入った円安なども好感されてその後は小幅高で底堅く推移する1日となった。

 昨日の米国市場は新型コロナの感染が拡大しても景気回復が続くとの見方からダウ平均は続伸。連日で史上最高値を更新した。米国では1日当たり100万人もの新規感染者が報告されているが、重症者が比較的抑えられていることであまり材料視されていない。むしろ景気回復の強さを買う格好で株高、債券安、ドル高という典型的な成長相場となっている。一方、金利上昇でPERの高いハイテク株は売られナスダック指数は反落している。

 さて、東京市場は昨日に急伸した反動で日経平均が一時97円安と下げる場面はあったものの、その後は押し目買いで値を戻し、今度は86円高まで買われるなど上下小幅に振れる1日となった。広く薄く新年の資金が入ってきているようで昨日同様に東証1部上場全銘柄で算出するトピックスの方が強めで推移。日本もコロナ禍にありながら景気回復を買う動きの方が少し勝っているようだ。