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2022/01/21

 21日の市場は日経平均が反落。終値は前日比250円安の2万7522円だった。昨日一時高かった米国株が最終的に下げてしまったため、その弱さを嫌気して売りが先行。一時は600円超の下げを演じるなど荒れた動きとなった。国内で加速度的に新型コロナの新規感染者が増えており、実際にトヨタが11工場を停止するなど経済活動に支障が出始めていることも売り要因に。トピックスも200日移動平均線を割って下げが加速しており、全体の調整は長引きそうな状況にある。

 昨日の米国市場は取引終盤になって売りがかさみダウ平均は大幅に5日続落となってしまった。中頃までは長期金利の上昇一服や値頃感からの買い戻しでダウ平均は400ドル以上も反発していたが、最近の傾向にあるように取引終盤にかけて売りが膨らみ、改めて売り圧力の強さを感じさせる相場内容となった。主因は金利の先高観で、インフレによる景気下押し懸念がここに来て急速に強まっている様子がうかがえる。当面は不安定な調整トレンドを強いられそうだ。

 さて、東京市場は本日も米インフレや新型コロナ感染拡大を受けた売りで下げる展開に。原油高騰にあるようにコストプッシュインフレは中長期の課題となりつつあるようで、市場もある程度の金利上昇(利上げ前倒し)は覚悟しなければならないようにスタンスを変えつつあるようだ。目先はひとまず2万7000円程度で下げ止まったが、本格的な底打ちとなるかはまだ見通せない。