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2022/02/02

 2日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比455円高の2万7533円で、先月24日以来の水準まで回復してきた。前日の米国株が一段高したことが好感されて200円を超える上げでスタート。その後も売り方の買い戻しや好決算銘柄への実需買いなどで上げ幅を拡大していった。時間外取引の米株先物が上昇していることも支援要因に。現在のところ国内主要企業の決算が想定より良く、株安で押し目買いを入れやすくなっている面もある様子。

 昨日の米国市場は景気敏感株に買いが入りダウ平均は3日続伸した。午前中に発表された主要経済指標である1月のISM製造業景況感指数が1年4カ月ぶりの低さとなったことでマイナスとなる場面があったが、年金基金の資産配分見直しに伴う買いや、金利上昇を嫌気した売りが一巡した安心感から、取引終盤にかけて買いが入り上げが加速した。ここ数日の相場で主要指数はかなりの戻りを見せており、今回のFRBショックは概ね織り込んできたようだ。

 さて、東京市場は日経平均が4連騰と勢いを持続させる展開に。チャート上の上値の節目と思われる2万7500円を超えて業績回復を買う前向きな動きが出ているようだ。足元で発表が進む10−12月決算で主力企業のポジティブサプライスが意外に多いことが投資心理回復に貢献し、さらに買い遅れた向きの買いも入り出している。次の節目は直近の下げの半値戻し(2万7716円)程度と思われる。